けいなママのオンラインチューターコラム

5級・4級

5級と4級は、中学生の初級・中級レベルの内容です。試験の内容は、1次試験がリーディングとリスニングによる筆記試験で、2次試験がスピーキングとなっています。

5級と4級の2次試験に関しては、合否はあるものの資格の認定には影響しません。つまり、1次試験の点数で合否が決まるということです。

合格に必要な単語数の目安は、5級が約600語、4級が約1,300語です。合格ラインに関しては、何点以上で必ず合格という明確な基準はなく、リーディングとリスニングの合計点が65％前後なら合格できます。

3級

3級は中学卒業レベルの内容で、1次試験にライティングが加わります。2次試験は面接形式のスピーキングとなり、3級からは1次試験と2次試験の両方で合格点を取らないと合格することはできません。

合格に必要な単語数の目安は約2,100語となっており、合格ラインは1次試験・2次試験のいずれも合計点の65％前後の点数が必要です。

準2級・2級

準2級と2級は、高校中級・卒業レベルの内容です。3級と同じく1次試験はリーディング・リスニング・ライティング、2次試験は面接形式のスピーキングとなっています。合格に必要な単語数の目安は準2級が約3,600語、2級が約5,100語です。

合格ラインは3級よりも厳しく、1次試験・2次試験のいずれも合計点の70％以上の点数を求められます。特に1次試験は合計点の80％程度の点数が必要です。

ただ、2級に合格すれば履歴書にも記載できますし、就職活動においてアピール材料にもなります。

準1級・1級

準1級は大学中級レベル、1級ともなるとネイティブレベルの内容です。準1級を持っていれば留学先でも困ることはない、1級に合格できる実力があればビジネスでも十分に通用すると考えられ、海外赴任など世界で活躍することもできます。

それだけに、1級は合格のハードルが高くなっているのが特徴です。

英検は級が上がるほど合格の難易度も高くなるため、上位の級を受検する場合は帰国子女といえども個別指導の塾などに通って、しっかりと対策を立てる必要があります。

英語力の証明になる

「帰国子女なので英会話は得意」と言ったところで、それを証明するのは簡単ではありません。帰国子女が英検を受けるメリットは、この英語力の証明です。

TOEFLやTOEICの点数で英語力を証明することもできますが、有効期限が受検から2年と限定的です。

その点、英検には有効期限がないため、生涯にわたって英語力の証明になります。

英文法の勉強や語彙力アップにつながる

帰国子女で英会話には自信があるという場合でも、中学・高校・大学の受験で必要となる英語力はまた別です。帰国子女の中には会話は得意だが、英文法に関しては苦手という方も少なくありません。

英検の準1級や1級ともなると、日常会話では登場しないような高度な文法や単語も出てくるため、英検の勉強をすることで英語力の向上にもつながります。

中学・高校・大学などの受験に役立つ

帰国子女が日本で中学・高校・大学を受験する場合、英検を取得していると有利になることや、受験する学校によっては英検の資格取得が出願資格となっている場合もあります。

例えば、関東にある私立大学の一部の学部では、帰国子女が英検を利用して受験する場合、英検2級以上を持っていることが出願条件です。他にも、準1級以上を取得していなければ、英検を使った受験ができないという大学も多数あります。

これは、逆に考えると英検準1級以上を取得していれば、英検を使って受験できる大学が多数存在するということです。

中学や高校の受験においても、取得している級に応じて筆記試験に加点される、英語の試験自体が免除されるといった優遇措置を受けられることもあります。

以上のことから、帰国子女が英検を取得しておいて損はありません。